指の怪我は最初が肝心

4月の中旬にAちゃんは怪我をしました。
ドッヂボールをしていての右手薬指の第1関節(一番指先の関節)の突き指です。
最初に怪我をした時さすがに痛くて弾けないという事でレッスンはお休み。そして翌週痛みがなくなったという事でレッスンに来ました。でもハノンを弾いている指がおかしい。以前ならきちんとしていた関節がグニャグニャ。それでよくよく指を見た私は仰天。あらぬ腫れ方をしているではないですか。何でこんな状態に???医者に行かなかったのか?
実は以前にもAちゃんは突き指をした事があってその時すぐに近所の接骨院に行かせました。その際成長期の突き指は程度が軽くてもきちんと治さなければ、その後指自体がまっすぐならなかったり伸びなかったりするので、必ず医者(接骨院)に連れて行くようにとお母様にかなり厳重に言ったのです。
恐る恐る本人に聞いてみると

「行ってない」
「何で行かなかったの?突き指の時はすぐに行くように前の時に言ったでしょ」

本人は首を傾げるばかり。とにかく普通ではないのが見た目で分るので

「すぐ明日医者に行くように」

と本人に伝えお母様がお迎えに来た時にもう1度すぐに行くよう話しをしました。

さてそれから2・3日してお母様からお電話があり、接骨院に行ったら完全に指を固定され使わないようにと言われたので、今週はお休みさえていただきたいとの事。Aちゃんのお姉さんもレッスンに通っているので様子を聞いてみたら、包帯でグルグル巻にされて動かせない状態だとか。

彼女が行った接骨院は私も治療(肩や腰)に通っていてとてもよく知っています。なので私の治療がてら先生に様子を聞いて見ると

「かなり重症で相当時間がかかるよ」

との事。彼女の場合変な突き方をしたらしく、しかも何の治療もせず1週間ほったらかしてしかもピアノを弾いていたので、要はこじれにこじらしてしまったそうです。その話を聞いた私は先生に

「とにかく先生が絶対に大丈夫と思われる時まで、ピアノは絶対に弾かないようにとお母様に言って下さい。ここで完治せず中途半端な状態で弾いたらおそらくとんでもない事になると思いますから」

とお願いしてきました。
それからさらに1週間後、どんな様子かと再びお聞きしたら

「あんまり果果しくないね。元々治りにくい場所の上に使ってたからね」

という事。結局完治するまで1ヵ月半かかり、今日やっと完全な形でレッスンに来たというわけです。

完治までの間左手だけを練習してという形だったのですが、その左手のテクニックがもうグチャグチャ。本人まだ子供なのでだんだん飽きがきてめちゃくちゃになったよう。右手が弾けない時左手だけを2回ほど見たのですが、その時も酷い状態で…結局弾く事自体を禁止にしました。これ以上崩れると手の施しようがないからです。
しかし結局左手は戻らず、むしろ弾いていなかった右手の方がまだ状態としては良かったです。レッスン後お母様にありのままの状態をお話し、当分は付きっ切りでテクニックの練習をしてもらうように、そして曲もハノンとツェルニーのみにする事にしました。

今回の問題は以前にきちんと話をしたにも関わらず、ことの重大さに全然気が付かなかったお母様の責任が大きいです。接骨院の先生も仰っていましたが、突き指は適切な治療が早くなされればすぐに完治するのだそうです。
それなのに突き指を放っておいてはいけないとあれだけ強く言っていたにも関わらず、痛がらないから平気だね~っと全て無視をして放っておきました。そのツケが今になって来た訳です。
私の住んでいる区では子供の治療費にはお金がかかりません。ですから経済的な問題ではなく、単に連れて行くのが面倒だったと思われ…さすがに行っていないと聞いた時と、診療結果と完治に時間がかかるという話を聞いた時には、私も反切れ状態でした。親の身勝手な考えで子供の将来をずたずたにするわけですから。これで本当にピアノが弾けなくなったらどうするつもりだったんでしょう?

このお母様に限らず最近は自分の都合ばかりを押し付けて肝心な事をしない父兄が増えています。
子供に楽器を習わせるのであれば、それなりのケアは、そしてそれなりの協力は当然必要な事。
それが分らずに習わせている父兄達の子供さんほど可愛そうなものはありません。

そういう事例に出くわすたびにため息しか出ない最近です。


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この記事へのコメント

ぷーにゃん
2008年06月13日 11:28
突き指は病院に行くものだったのですね。今のところまだ子ども達は突き指をしたことがありませんが、ドッジボールをたくさんするようになると、突き指の機会が増えますね。そのせいかは定かでありませんが、私の右小指は第2関節が曲がって伸びなくなってしまっています。Yuko先生の話からすると、突き指の手当てをしていなかったことに原因があるかもしれませんね。突き指で医者にかかった事はあまりなかったような気がします。日常生活に支障がないので、なんとなくそのまま大人になってしまいましたが、ふと指が曲がっていることに気付いたときにはそのまま納得するしかありませんでした。親も え? と言うだけで、治療という考えはなかったです。なのでそんなものかと妙に受け入れてしまいました。でも今回のお話で、こどもの突き指は怖いものなんだと認識できたので良かったです。もし指を怪我したら、ちゃんと医者にかかります。その際に整形外科ではなく接骨院のほうがいいのですか?
Yuko
2008年06月13日 12:08
ぷーにゃんさん

整形外科できちんと診断をしていただいてから接骨院が1番良いかもしれません。
接骨院は元々柔道等のスポーツをなさっていた経験者が開いている場合が多いので、このような怪我についてはかなり詳しいようです。ただチェーン店的な接骨院も最近多いですので、ご近所の評判を聞かれてどこが良いか今から心がけておかれたら安心かと思います。
治療も場所によってですが、マッサージのほかに低周波・赤外線の両方を取り入れているところもあります。こういう治療があると治りも早いです。突き指だけでなく骨折などもかなり早いです。

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  • ウルウル。。。

    Excerpt: 相変わらず突き指が…先週も1人。この子はほぼ2ヶ月に1回は付き指。発表会までだというのに…。 Weblog: Yukoのピアノ日記 racked: 2009-01-22 23:24