基本を忘れてはダメ

我が教室の最年長さんは中3の女の子Kちゃん。
とっても上手いのですよ~これが。それこそ音高狙ってもおかしくないくらいなんです。でも何故か行かなかった。その理由が…人前で弾くのが嫌い…なんだそうです。
まぁ、確かに音高・音大に行くだけがピアノ人生ではないので、それはそれで良しとしています。

さてこのKちゃん。中学のクラブでストゥリングスを選びまして…ただ今ピアノとヴァイオリンをかけもち中。かなり忙しい中それでもがんばって練習をしてくるのは偉いのですが…。ここで問題が1つ。
一生懸命練習をするのは良いのですが、彼女の欠点が冷静でなくなる事。とにかく時間を掛けて練習する割りに進まないんです。この原因がただただ早く弾くだけという練習だからなんです。
それでも「そういう練習じゃダメ~って言っているでしょ」って雷を落とされると、次の週には大反省をしてこまめな練習をしてくるので問題ないのです。

しかし最近クラブと学校の勉強が忙しくなってくると、気が焦るせいかいくら注意をしてもよくなってこない。冷静でいられなくなってしまうんですね。それで一計を投じて与えたのが、ハノンとスケールとアルペジオのテクニックの練習の仕方。
とにかく焦るのは練習曲やバッハなどの普通の曲だけでなく、基本的なスケールやアルペジオまでも焦りまくってただただ弾いてくるだけになっています。でもこの2つのテクニックが崩れてしまっては他のものなんてまず弾けない。
なのでとにかく1日それぞれ2~4までに留め、基本的な事を復習しながら、テクニックのチェックしながらゆっくり練習するようにと言ったのです。そうしますと他のものについても変な崩れ方をしないで済みますから。
その後きちんと落ち着いてスケールとアルペジオを弾くようになってからは、結果的に練習曲やその他の曲もとんでもない崩れ方をしないだけでなく、以前よりも曲の回転が早くなりました。

和音・スケール・アルペジオで曲は出来ているという私の持論から出たこの練習方法。小学校高学年からは全員に徹底して基本的なこの部分の練習をさせます。なぜなら4年生になると途端に忙しくなって練習時間が少なくなりますから。そしてこれらの基礎をきちんとこの時期に体に入れておかないと、後で直すというのは本当に至難の技なもので。でもなんせ退屈なのでこれをきちんとこなす生徒はそうそうおりません(^^ゞ

スケールとアルペジオの大切さを徹底して私に教え込まれたはずのKちゃんですが、先週は試験前という事であまり練習時間が取れないという焦りの感情が優先し、その大切さを忘れてしまったようです。とにかくやればいいでしょ~的にただただ24調全てを弾こうとしてきます。その為他の曲も早い練習や通しの練習ばかりだったようで。
結局最初のスケール・アルペジオでボロボロになったテクニックを私に指摘され、そしてその後に弾いた練習曲も普通の曲もテクニックボロボロで弾けない始末。
結果的に私に
「だから言ったでしょ~スケール・アルペジオのテクニックがここまでボロボロになってしまうと他のも弾けないって。この2つがピアノの基本だって。今日のレッスンどう?テクニックボロボロのままで弾けた?弾けてないでしょ。いい~とにかくこの2つのテクニックをきちんとしてさえいれば、どんなに練習時間が少なくても弾けるようになるのよ」
と懇々とお説教。
忙しいのに頑張った~と思ってきたKちゃんにとってはちょっと辛いレッスンとなってしまいました。
「焦るなって言ったのにパタパタと落ち着かないで弾いてきたんだから仕方ないでしょ。この次また頑張ってきなさいね」
そう言ってその日のレッスンを終了しました。そしてその辺は理解度が早い彼女は、がっかりしつつも納得して帰っていきました。

何事も基本が大切…長時間弾いたって基本が出来ていない時は結果レッスンはボロボロになるもんですよ~実はこれ私の実体験でした(;´▽`A``

















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この記事へのコメント

迷えるぷりすけ
2008年05月27日 10:48
「基本を忘れてはダメ」というお話、グッドタイミングで登場したので、すごく助けになりました。我が家の子ども達は、毎日練習をするという習慣はついているのですが、内容がすごく気になります。やっぱり先へ先へと進みたがります。時間さえやっていればしっかり練習した気になってしまいます。二人分なので、家事の合間に付きっ切りでというのは厳しく、時々様子を窺うと弾き方がめちゃくちゃだったり、リズムがバランバランだったりします。注意するとすねてわざとひどくしたり、フリーズします。
まさに「とにかくやればいいでしょ~的」なのです。どうして出来ていないところを無視して進もうとするのか、どうしてもっと丁寧に弾こうとしないのか、しかもすねるし!理解できないっ(怒)と思って、毎日イライラしてました。
迷えるぷりすけ
2008年05月27日 10:49
つづき・・・
でも、そうか!焦りなんだ!と分かりました。中学生のお姉さんと同じ焦りとは言いませんが、自分の弾いている曲を早く仕上げたい一心なのかな?ピアノ以外にも日課になっていることがあるので、それもやらなくちゃやらなくちゃと思っているのかな?と一呼吸置いて、受け止めることが出来ました。そしてこのブログの内容を子ども達にも伝え、基本が一番大事で、それが出来たら弾きたい曲が自然に上手になるんだよと言うと、昨日は素直に注意を受け入れてくれました。すると練習時間の短縮にもなるし、上手に弾けたという実感もあったようで、子ども達も私もニコニコして終われ、その後もとても気分が良かったです。ありがとうございます(^^)v
迷えるぷりすけ
2008年05月27日 10:51
つづき・・・
それと、先日のコンサートは、お疲れ様でした。やはりピアノを勉強するにはプロの生演奏を聴かなくてはと実感しました。Yuko先生の伴奏ばかり見て、聴いてしまいました。本来の演奏の楽しみ方とは違っていたのでしょうが、息子も一生懸命先生の弾き方を見ていました。あんなに柔らかに弾いているのにどうしてあんなに音が出るんだろう・・・演奏者はこういうふうに呼吸をあわせるんだ・・・と肌で感じたようです。
先生とお会いしたのは今回で2回目なのに、子ども達はすっかり先生にあこがれていて、またレッスンが受けられる日を心待ちにしているんですよ。(*^^*)
hypo
2008年05月27日 11:14
ライマーの「現代ピアノ演奏法」を読ませるしかないですね。
Yuko
2008年05月29日 02:46
迷えるぷりすけさん

先日は遠い所コンサートのほうにお運びいただきましてありがとうございました。久々に可愛いお2人にお目にかかれてとても嬉しかったです。
小さい子供にとって基本をきちんと学ばせるのは大変な事です。なぜならとっても退屈で面倒な事なので。
でもそれがきちんと出来ていないと先には進めない。そこがジレンマになるので教える側としてもとても難しい部分です。いかに本人に噛み砕いて納得させるか(小さい子供なりに)…これが重要なんですね。
Yuko
2008年05月29日 02:51
迷えるぷりすけさん

と言って理屈が通用するのはやはり小学校にはいってから。という事で結局まずは綺麗な音とはどういうものかという所から入って行くようにしています。どんな子供も変な音・汚い音というのは嫌いのようで、そういう音を出しているよ~というと慌てて直すようになります。それの繰り返しで、生徒自信で「こうしないといけないんだ」という考えをもてるところまで持っていきます。
そうすれば嫌な練習も少しずつでも取り入れようという気になってきますので。
Yuko
2008年05月29日 02:53
迷えるぷりすけさん

お母様のちょっとしたアドバイスで素直になれるお2人は本当に楽しみですね。
こうと思ったらなかなか自分を曲げない、そういうプライドの高さをこの時期の子供は持っていますし、先生のいう事は聞くけどお母様のいう事は聞かないというお子さんも多いですから。
そういう意味でもこれからもまっすぐな気持ちでピアノに向かって欲しいと思います。
Yuko
2008年05月29日 02:54
hypoさん

いや~読んだとしてもおそらく頭に留まらないと思いますので^^;
ぺんち
2008年05月29日 23:51
私も、自分の練習をふりかえりますと、ついつい、早く弾くための練習になってしまっていたりします。そのために、荒っぽくなってしまうことも多いなと反省しています。わたしの偏見かもしれませんが、教室によっては、大人のピアノは、弾ければいいみたいなところがあるのかな?スケールやアルペジオをやらないし。どうせ大人なんだから、いまさらピアニストになるわけじゃないからみたいな、本当は学んでおかないといけない基本が、随分省略されていたら、それこそ学ぶ側も随分損をしているようなきがします。細かい基本は嫌だという方もおられるでしょうけれど、大人だからこそ練習の意味がわかるとせっせと練習する生徒も多くなると思います。わたしも、この年になっても、キッチリと練習したい気持ちが強いのです。今回のブログを拝見して、いろいろ考えさせられ勉強になりました。ありがとうございました。
Yuko
2008年06月01日 03:17
べんちさん

大人の方のレッスンの経験はほとんどないのですが、やはり楽しく弾ければいいのでは~という考えが多いという事は感じます。しかしやはり基本は大切と思うのです。むしろ大人の方は子供と違って筋肉の柔らかさがあまりないので、水泳の前に準備体操をする如くウォーミングアップがどうしてもいると考えます。
大多数は楽しければよくても、べんちさんの様にきちんと弾きたいと思われる方も多いはず。基本が出来れば絶対に弾きやすくなるはずです。頑張ってみて下さい^^

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